長雨の夜 06 

  1. 01
  2. 02
  3. 03
  4. 04
  5. 05
  6. 06

いつしか冷泉さんは弘中さんを掌の上で転がすようになっていました。

以下、後書き。

ちょうど一年前の今頃に、陶さんと隆元さんの話を思いつき、
わーっと勢いで描いてわーっとおまけも描いたりした中で
なんとなくそこにいた登場人物を妄想磁力で無理矢理くっつけた割に
妄想が暴走して鈍足ながらも長い話を描いてしまいました。

本当は生真面目でお堅い友人役のつもりだった弘中さんがおかしな事になったため
何とかしようと考え、 本当はこんなに真面目なんですよ!とちゃんと描こうとしたんだ。
最初は。
兄貴的な立ち位置のチョイ役のつもりだった冷泉さんは、
兄貴らしく 困ってる弘中さんに大人としての嗜み方を教えてあげたらいいじゃない。
と思っていたんだが、なぜこうなったのか… この後は、弘中さんが
冷泉さんから色々教えてもらっているうちに、 自分のやった事が
とんでもなく恥ずかしいことだと気づき そこから冷泉さんが形勢逆転して、
弘中さんに事あるごとに この話を持ち出して冷やかし辱めだすという顛末です。

ちなみに、陶隆編(一期一会)のおまけ3と4の間の話、という体です。
長いおまけ3.5だった。

私が描いているCPさん達は 残念ながら最終的にはどれも敵と味方に
分かれてしまうのですが 幼い頃からずっと一貫して同じ考え方ではおらず
いろんな人との出会いで色々な心の成長に伴って 最終的に行き着いた結果だと
思っておりますので そういう諍いというか、そんなところとはまだ無縁だった
あの頃の青春劇としてお読み頂けたら幸いです。

今の私たちが踏みしめているこの大地に間違いなく存在しておられた方々で
あることに 敬服の念を抱きつつ、〆てみたり。

ここまでお読みいただいてありがとうございました!


back

expand_less